• 無料ご相談フォーム
  • 面談ご予約フォーム

所長の部屋

2018年5月19日 土曜日

意思表示の擬制

司法書士の仕事の中には、それなりに時間がかかるものがありますcoldsweats01
必要書類の取り寄せに順番があり、それらを一つ一つクリアしていかないと、次に進めないような場合です。

先日、根抵当権の抹消登記申請を行いました。
当然ですが抹消登記を行うには、前提として所有者の表示が現実と一致している必要があります。
今回は、所有者がすでに死亡しており、抹消登記より先に相続登記をしなければならないケースでしたsweat01
戸籍を取り寄せ、法定相続情報証明も取得し、相続登記を完了させ、本題の抹消登記に取り掛かろうとしたところ、今度は根抵当権者が行方不明coldsweats02

しかし、焦ることなかれ、今回の抹消登記は普通の方法ではなく、認諾調書や和解調書を使用して行うものでした。
そうなのです、根抵当権者が行方不明でも、認諾調書や和解調書において「抹消登記申請する」と記載されていれば、根抵当権者が行方不明でも抹消登記申請ができるのです。
これは、裁判所という厳粛で信用のある場所において、根抵当権者が抹消登記申請の意思表示をしていることから、抹消登記申請をする際に、登記所が改めて根抵当権者の抹消登記申請の意思を求める必要がないからです。これを登記申請における意思表示の擬制といいます(いわゆる判決による登記。和解調書や認諾調書は判決に準じて(同様に)扱われます。)。

ちなみに、判決による登記では送達証明書や単純執行文は不要です。登記記録を見れば、登記(執行)されているか否か直ぐに分かるからです。
口頭弁論終結後において登記権利者に相続などの承継が生じていた場合の承継執行文も不要です。相続証明書を添付すれば済むからです。

また、判決もそうですが、認諾調書と和解調書は正本が必要です。
正本を紛失した場合は、裁判所へ再交付の申請をする必要があります。
今回は、正本を紛失したケースでしたので、東京と横浜の各地方裁判所へ正本の交付申請を行いましたsweat01
なお、交付申請書には請書にも記名押印、収入印紙を貼付して申請します(1ページにつき150円)。

以上のように、今回は、抹消登記申請の前に、戸籍の取り寄せ、相続登記の申請並びに認諾調書及び和解調書の正本交付申請(実はこれに加えて条件成就執行分の交付申請をしました。)がありましたので、
やっぱり司法書士の仕事のなかでも、それなりに時間がかかったものとなりましたcoldsweats01



このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリをlivedoorクリップに登録
このエントリをBuzzurlにブックマーク
Deliciousにブックマーク

投稿者 司法書士塩﨑事務所

司法書士塩﨑事務所
横浜市中区本町6丁目52番地
本町アンバービル6階